私達は関東地方のがん患者会と共同で、患者会の会員さんとその遺族に対して口頭・手紙・電話による周知度調査を行いました。

(調査期間:2013年3月29日~4月6日)

(回答者数:107名 女性76名/男性30名 平均年齢60.5歳、病期ステージは平均2.3期、がんの診断から平均5.7年経過)


(1)会員に「リビング・ニーズ特約を知っているか、知らなかったか」を聞きました。

   質問 「あなたはリビング・ニーズ特約を知っていますか ?」
   A:全ての回答者は、リビング・ニーズ特約を

     知っている  45%(女性52% 男性27%)

     知らなかった 55%(女性48% 男性73%)

   B:最初のがん診断からの期間が1年以下の回答者は、リビング・ニーズ特約を

     知っている  22%

     知らなかった 78%

   C:元会員の遺族に聞きました。患者さんが闘病中にリビング・ニーズ特約を

     知っていた  57%

     知らなかった 43%

   D:リビング・ニーズ特約を知らなかったという遺族に聞きました。

   質問「もし、リビング・ニーズ特約を知っていたら、どのようにしましたか ?」

    ・やりたいことをやらせてあげたかった。(肝臓癌 治療歴長期)

    ・使いたかった。治療費や、行きたいところに行かせてあげたかった。

     (大腸癌 治療歴5年)

    ・死亡の直前まで就労していたため、必要性を感じなかった。

     (肺がん 治療歴2年)


(2)契約期間の途中で、保険料未払いによる解約・失効となった会員に聞きました。

   質問「なぜ 貴方は保険契約を解約しましたか ?」

   A:解約の理由

   ・健康には自信があった。がんと診断される4年前に解約した。

    解約理由は保険料が高すぎて継続不能。

   ・がんと診断される半年前に保険を解約した。

   質問「なぜ 貴方の保険契約は失効になりましたか ?」

   B:失効の理由

   ・保険料が払えず失効した。あとで失効に気付くも、復活が出来なかった。

    (大腸癌 治療歴10年)

   ・医療機関などへの出費が増え、支払が滞り、確定診断と同時期に失効となった。

    (乳がん 治療歴2.5年)

   ※失効とは、保険料の未払いにより、保険の効力が停止するものです。

    また復活とは保険会社の承諾を得て、失効契約を復旧させるものです。


■調査から読み取れるもの 

  リビング・ニーズ特約は患者にとって有益である。

  しかし、そのリビング・ニーズ特約が患者・家族に周知されていない。

  辛うじて患者会仲間を通じて周知されているが、それでも半数程度にしか至っていない。

  保険会社は、リビング・ニーズ特約やその他の特約など情報の周知に努力すべきである。

  今後 患者会や市民活動によるリビング・ニーズ特約の啓発は大変に有意義である。